神奈川県川崎市で「コアの木整骨院」を運営する株式会社Root cap。カイロプラクティックを軸に、骨格・神経・筋肉・筋膜までアプローチする独自の施術を提供し、地域の健康づくりを支えている。患者一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢と、チームで支えるオープンな院づくりで、多くの来院が紹介をきっかけに広がっているのも特徴だ。治療だけにとどまらず、身体と心の両面から寄り添うことを大切に、治療家が憧れる職場づくりにも力を注いでいる。
今回は、そんな同社の開業までの背景や事業への想い、組織づくりの工夫、そして今後のビジョンなどについて詳しく話を伺った。
牛來 英徳さん(代表取締役 / 院長)
日本体育大学卒業後、株式会社インテリジェンスに入社。その後、日体柔整専門学校で学び柔道整復師の道へ。2011年に株式会社C.Lifeへ入社し施術経験を積む。2018年にコアの木整骨院を開業、2019年には株式会社Root capを設立。現在は神奈川県川崎市で整骨院2店舗を運営している。
治療の先の健康へ!身体と心に寄り添う整骨院

開業までの経緯や事業について教えてください。
もともとは消防士を目指していましたが、腰のヘルニアがあり、人命救助の現場に立つことが難しいと分かりました。そこで進路を見直し、日本体育大学卒業後は約5年間、人材総合サービス業の会社員として経験を積みました。業務の中で、経営者や採用担当などさまざまな立場の方と話す機会を得たことで、自分が本当にやりたいことを改めて考え、「一度きりの人生だから、自分の会社を持ちたい」という夢を叶えることにしました。
「これから先、長く続けられる仕事は何か」と考えたとき、リハビリに関わる理学療法士と柔道整復師という選択肢が浮かびましたが、自分の目指す方向により近いと感じた柔道整復師を選択し、会社員を辞めて専門学校へ進学したことが、開業の大きなきっかけでしたね。
現在は整骨院を運営しており、神奈川県の川崎市高津区で二子新地院と高津駅院の2店舗を展開しています。最初に開業した二子新地院は今年4月から院長に任せ、現在は私が高津駅院を中心に担当しています。
店名に込めた想いや工夫していることについて教えてください。
店名の「コアの木整骨院」は、ハワイにある“コアの木”が由来です。ハワイは多くの方が「行きたいな」と思う憧れる場所でもあるため、来院された方がここで体を整えることで夢や希望を持ち、「また行きたい」「また診てもらいたい」と思ってもらえる存在でありたい、そんな想いから名付けました。また、“コア”には体の中心という意味もあり、体の土台となる重要な部分を支えたいという想いも重ねています。
空間づくりでは、スタッフ全員で患者様に向き合うオープンな環境を大切にしています。
多くの整骨院ではカーテンで区切るスタイルが主流ですが、当院では基本的にオープンスタイルを取り入れています。もちろん必要な場面では配慮しますが、スタッフ同士の会話や施術のやり取りをあえてオープンにすることで、患者様にも安心感や信頼感を持っていただけると考えています。大きな声で自信を持って会話することで、治療の透明性やチームとしての一体感も伝わるはずです。
また、来院時にはスタッフ全員で顔を見て挨拶をし、お帰りの際も全員でお見送りするなど、患者様一人ひとりに向けた温かい雰囲気づくりを心がけています。さらに、来院のたびに丁寧なヒアリングを行い、体の状態だけでなく日々の生活や気持ちの面まで含めてしっかりとお話を伺うことも重視しています。こうした関わりが安心感につながり、継続的な来院や周囲への紹介にもつながっているんだと思います。
同業他社と差別化できるポイントを教えてください。
カイロプラクティックを軸に、筋膜まで総合的にケアできる点が当院の大きな特徴です。一般的には骨格や神経への施術が中心ですが、当院では筋肉や筋膜へのケアも組み合わせ、それぞれの良さを活かした独自のメソッドを取り入れています。筋膜リリースについては手技だけでなく、クラストンテクニックという専用機器も活用し、より効果的なケアを行っています。
そのため、その場で変化を実感しやすい点も強みですね。筋肉や筋膜まで総合的に整えることで、回復のスピード向上にもつながっていると思います。
また、指標と検査をもとに改善までの道筋を明確にしています。施術前後には可動域や状態をしっかり確認し、「どのように楽になったのか」「今後どんな風に改善していくのか」を具体的に伝えながら進めています。こうした根拠を大切にした考え方も、当院ならではの特長ですね。
御社の事業が社会に貢献していると感じるのはどんなところですか?
やはり患者様からの声やリピーターの高さで貢献度を実感していますね。まだ規模としては大きくありませんが、整骨院の中では認知度が高いと思います。というのも、積極的な集客に頼らず、ほとんどが紹介で来院されているからです。患者様が周囲の方に勧めるということは、それだけ価値を感じていただけている証だと思うので、地域に貢献できていると感じますね。
患者様の中には、継続して通われる方も多いんです。当院では「痛みが取れたら終わり」とは考えておらず、痛みを改善するのは当然のことで、その先にある健康づくりこそが本来の役割だと思っています。専門家として、自分では気づいていないリスクや将来的な不調の可能性をお伝えしながら施術を行い、健康な状態へ導くこと。そして将来も元気に過ごせるよう、健康寿命を伸ばすサポートをしていくことが私たちの社会的な役割です。
実際に、寄り添う姿勢から生まれた変化も多くあります。例えば産後矯正では、痛みをきっかけに来院した方が、産後太りや尿漏れ、睡眠や胃腸の不調など、出産後のさまざまな悩みの改善につながるケースがあります。体の状態や自律神経との関係を丁寧にお伝えして施術を進めることで、治療の必要性をきちんと理解していただき、前向きに取り組めるようになります。こうした一人ひとりに寄り添った積み重ねで、今後も地域の健康を支え続けていきます。
共感とチームワークが生む活気ある職場

御社が大切にしている価値観を教えてください。
大切にしているのは、患者様一人ひとりの体だけでなく、その先にある人生にも寄り添うことです。当院では、痛みを改善することをゴールにはしていません。施術を通して自分の体を理解し、自ら健康を維持できる状態を目指しながら、患者様の夢や可能性を広げるきっかけを届けたいと考えています。
また、限界を感じたときや不調を抱えたときに、「またここに戻って来よう」と思っていただける、一生涯のホームドクターのような存在であることも大切にしています。そのために、スタッフ一人ひとりが確かな技術だけでなく、丁寧な説明や寄り添う姿勢を磨き、患者様と長く信頼関係を築いていける場所であり続けたいですね。
働き方の特徴について教えてください。
3〜4人で一人の患者様を担当するチーム制を採用しています。施術は、電療や温熱から始まり、手技、最後にカイロプラクティックへと進む流れですが、この技術の習得には1〜2年ほどかかることもあります。そのため、新しいスタッフが早い段階から施術に関われるよう、症状の確認や手技などを分担する体制を取り入れています。
また、1人あたり45〜60分かけて対応するため、専門で担当するスタッフを配置し、効率的な施術と安定した運営を両立させています。
こうした背景には、全員で同じ方向を向いて取り組むチームスポーツのような働き方を大切にしたいという想いがあります。実際に患者様からは「オペレーションがすごい」「無駄がない」と評価をいただくことも多く、チームとして機能していることが当院の強みだと思いますね。
働く人や環境について教えてください。
当院には、会社の理念や価値観に共感して入社してくれたスタッフが多く、コミュニケーション能力が高く前向きなメンバーが集まっています。スポーツ経験者も多く、自分のことだけでなく周囲を気にかけながら行動できるのも特徴ですね。技術や売上以上に、同じ想いを共有できる仲間が増えることで、組織がより強くなっていけると考えています。
働く環境としては、活気がありながらも安心感のある職場です。顔を見て挨拶をする文化が根付いており、出勤時や退勤時には「挨拶とともに拳を合わせる」という習慣も大切にしています。スタッフ同士が自然と目を合わせ、笑顔でコミュニケーションを取ることで、相手の体調や様子の変化にも気づきやすくなり、日々の気配りやチームワークの向上にもつながっています。人気店の居酒屋のような活気を持ちながら、整骨院らしい安心感も兼ね備えた職場だと思いますね。
活気あるチームづくりの中で、スタッフの変化や成長を感じたエピソードはありますか?
入社当初はおとなしく、自分から話すことも得意ではないスタッフがいましたが、周りが積極的に声をかけ、相手のことを知ろうと関わり続けることで、少しずつ打ち解けて患者様との会話にも変化が生まれました。自分から質問をしたり、会話を広げたりと主体的にコミュニケーションを取れるようになりましたね。これは技術面だけではない、人としての成長だと感じています。
さらに、自分の中で変化を実感できるようになると、分からないことや判断に迷うことも積極的に相談してくれるようになりました。この姿勢は周囲にも良い影響を与え、「自分も頑張ろう」という前向きな空気が院内全体に広がりましたね。
“治療家が憧れる場所”を目指して

今後のビジョンや目標について教えてください。
3年後までに3店舗出店を目指し、当院で働くことに憧れて入社してくれる人が一人でも生まれる組織づくりを目標にしています。さらに5年後となる2031年までに、整体・ピラティス・整骨院を含めた10店舗体制と、スタッフ35名規模の組織へ成長していきたいと考えています。エリアは田園都市線の二子玉川から溝の口駅周辺を中心に、地域に根差した展開を進めていく予定です。
その実現に向けて、店舗数の拡大だけでなく土台づくりも重視しています。人材育成や、技術習得のステップを分かりやすくする仕組み、評価制度や検定制度の整備などを進めていきます。単に店舗を増やすことが目的ではなく、治療家にとって憧れとなる職場をつくることが最終的な目標ですね。
具体的にどんな人に入社していただきたいですか?
仕事への意欲が高く、ホスピタリティを持っている方ですね。カイロプラクティックを学んできた方は特に歓迎ですが、一番大切なのは「自分から学び続けたい」という姿勢。知識や技術を増やし、スキルアップしたいという気持ちがないと、この仕事を長く続けるのは難しいと思います。
常に自分の成長と向き合い、より良い施術を提供したいと考えられる方であれば、私たちも全力で成長をサポートしていきたいと思っています。コミュニケーション力があり、患者様に寄り添える方と一緒に働けたら嬉しいですね。
最後に求職者の方に向けてメッセージをお願いします。
まず大前提として、患者様を治すことに真摯に向き合い、仕事に誇りとプライドを持ってほしい。技術だけでなく、その仕事に対する想いや考え方があってこそ、治療家として大きく成長できると思います。
「治療家は大変」「整骨院は給与が低い」というイメージを覆す環境をつくっていきたいという想いがあるので、そうした考えに共感してくれる方は、ぜひ私たちの仲間として一緒に働きましょう!
お客様プロフィール
■企業名
株式会社Root cap
■所在地
・高津駅院:神奈川県川崎市高津区溝口4丁目6−17 ファミール高津2階
・二子新地駅院:神奈川県川崎市高津区二子2-5-38 シェルティー二子1階
■事業内容
・ 整骨院
■公式サイト
http://koanoki.com/
