株式会社大忠建設は、大阪府堺市を拠点として建設業を営んでいる会社だ。
創業53年と歴史は深く、主力の木造建築事業の技術をより高めつつ、時代の流れをくみ取った事業の拡大を進めている。
今回、お話を伺ったのは代表取締役の大西正敏氏。
父、母と渡ってきた代表のバトンを受け継ぎ、さらなる革新をもたらすべく、日々新たな取り組みに邁進している。
大西正敏さん(代表取締役)
2003年 株式会社大忠建設に入社
2004年 専務取締役就任
2023年 創業50周年を迎えた翌年、代表取締役就任
ストック型ビジネスにより高まる生産性と収益性

貴社の事業展開を教えていただけますか?
メインは建設業です。
現在は「木造建築といえば大忠建設」といえるブランディングを目指しています。
自社で設計と建築施工のノウハウを有しているため、弊社で一貫対応可能です。
ただ、創業当初からさまざまな建設に携わっており、扱えるジャンルは広いかと。
鉄骨造の賃貸マンション系を多く手がけたバブル期や、1995年頃からの戸建住宅の需要が高まってきた時期を経て、今に至るという形です。
時代とともに、事業展開を広げてこられたのですね。
そうですね、近年では「福祉事業」や「不動産事業」にも力を入れています。
まず「福祉事業」に関しては、障がい者グループホームなどは増加傾向にありますが、まだまだ足りていない現状を踏まえ、取り組むようになりました。
弊社は設計、建築施工を自社で行い、その後グループ会社にて物件を保有しながら運営しています。
このプロセスにより、業務効率が高まり、スピードと収益性を最大化できると言えます。
次に「不動産事業」は、クライアントに物件を保有してもらうには土地がなければ建てられないという前提のもと、手がけるようになった事業です。
元々、弊社は不動産業者さんとB to Bで取引を行っているため、そのつながりを活かし、用地の仕入れを積極的に実施していこうと思っています。
どちらにも共通するのが「ストック型ビジネス」という考え方です。
クライアント、もしくは自社で物件を保有し、メンテナンスや運営において収益性を高めていくことを想定しています。
現在は「プロジェクト型ビジネス」の方が多いですが、今後はストック型ビジネスの比率を高めていきたいですね。
一貫して事業を請け負うことで収益性、生産性が高まるのですね。事業の内製化にあたり、苦労したことはありますか?
最初は苦労しましたね。
例えば、福祉施設においては経験値が足りない部分を補うことです。
ここは、私が主導で、業者さんを拡充して見積作成などを全て学び、自社で対応できない部分の設計は他の設計事務所に依頼する、という形で進めました。
そうすることで、やっと仕様が整い、商品化できるようになったという経緯があります。
商品化できれば、ノウハウは身についているので、応用しながら品目を増やすことが可能です。
この流れを繰り返し、今年までの3年間で約20品目を商品化したと思います。
デジタル化を進めながら人材育成の基盤を構築

事業の土台を固め、ここからさらに成長していくことと思われますが、具体的に3年後、5年後のビジョンを教えてください。
売上高でいうと、3年後に2.75倍、5年後に3.5倍を目指しています。
また、建設業では人材不足が問題となっていますが、そういった問題を解消し、健全経営を行える業界内でのベンチマーク企業となりたいです。
人材育成においては、3年後は即戦力ができるような仕組みを構築して、5年後にはそれを定着させる期間に入っていきたいと思っています。
実は、将来に向けての人材育成、確保の面での計画はすでに進めているんです。
まず、本年2025年までの3~5年は中間層の拡充に重点を置いていました。
いわゆる主任やエキスパート職などの役職です。
次に、2026年からは社内制度やマニュアルなどのシステムを刷新します。
これは、ITやAIを用いて「自立学習型」で経営が成り立つ仕組みです。
こまかな事務作業もそこに任せて、効率化をどんどん図っていきます。
そのシステムが確立した段階で、2026年の後半から基本的には30歳以下の若手中心に10
名ほどを拡充予定です。
その後、2028年もしくは2029年に新卒社員の受け入れをしたいと考えています。
それでは、貴社で働く魅力はどこでしょうか?
1つ目は、会社の環境がどんどん整っていくところや社員の意見を取り入れてくれるところが魅力だという声が社員からよく聞かれますね。
私が社長になって以来、それぞれ自分の思う理想を話し合いながら、会社を変化させていくところに重点を置いていました。
思い通りに進んだこともあれば、想定外の展開もありましたが、どちらも会社にとっては良い変化。
変化を楽しめることも魅力かと感じています。
2つ目は、変化を受け入れてくれる社員への還元も欠かさないこと。
代表取締役就任前の2022年、3年後の2025年には社員全員の年収を100万円アップし、完全週休2日制を導入するという話をしたんです。
実際に、昨年、年収は平均で148万円上がり、休日制度も整いました。
完全週休2日制は社員から非常に喜ばれています。
最後に、3つ目は収益性の高さです。
先ほどストック型ビジネスの話をしましたが、このような事業を通じて収益性を高めることで業界としての優位性を確立できると考えています。
また、ここをさらに強化していくために「数字の見える化」を進めていきたいです。
日次決算の導入も検討しています。
建設業で日次決算を取り入れている会社はあまり見受けられない、それどころか不可能とまで言われているんですよ。
日次決算によって、各社員がどれほど働いて、どれほどの利益が生まれたのかという点に着目し、さらに生産性を上げるにはどうすれば良いのかを考える指標にしてもらいます。
そして、チームワークにつなげていくのが理想です。
変化を楽しみながらともに成長していくことが“SHINKA”

新たな取り組みが数字に表れると、やりがいにつながりますね。そんな貴社のカルチャーとは何でしょうか?
私が考える「パーパス」、いわゆる存在意義は全員が「SHINKA」していけることです。
これは弊社が大切にしている価値観であって「進化」と「深化」をかけ合わせると本当の価値「真価」になるという意味です。
先ほどもお伝えした、自立学習型経営を実現するために、目的意識を持って他の社員とチームワークよく進められることはまさしく「SHINKA」にあたります。
そして「他者貢献」も行動指針のクレドに定めているように、大切にしたい考え方の一つです。
この部分をしっかりとできるように意識して働いてほしいと思っています。
日々、社員に伝えているのは、このような行動を当たり前にしてほしいということです。
貴社が期待する人材、貴社で活躍できる人材はどのような方でしょうか?
自立学習型経営の意味を理解して、SHINKAに一緒に向かってくれる方ですね。
学習意欲があり、向上心のある方が良いと思います。
弊社の変化を一緒に楽しんでくれる人は大歓迎です。
社員の方々はやはり一緒に頑張る仲間として大切にしていきますし、ともに成長していくというビジョンです。
最後に、求職者の方に向けてメッセージをお願いします。
社内の制度が整い、これからの3年、5年で社員が増え、事業としても精練化されていくことが望めます。
そうすると、次に会社として何に取り組むか、ということに全員で向き合えるのが弊社ならではの姿勢です。
社員は会社に期待しているでしょうし、私は社員に期待しています。
3年後、5年後にまったく違う会社を作り上げていくのは働くうえでの面白みを感じられるポイントかと思います。
今後も地元の堺市を中心に事業を営んで、着実に成長していければと考えています。
少しでも興味のある方が来てくださったら、まずはお気軽に話を聞かせていただけると嬉しいです。
お客様プロフィール
■企業名
株式会社大忠建設
■本社所在地
大阪府堺市堺区今池町6丁4番17号
■事業内容
・戸建及び集合住宅の新築、建替、リフォームの設計施工事業
・福祉施設建築事業
・倉庫・事務所建築事業
・不動産の売買及び仲介事業
・賃貸管理事業
・ホテル・旅館業
■公式サイト
