株式会社フェローズは、クリエイティブ業界に特化した人材マネジメントサービスを展開し、企業とクリエイターの『ご縁』をつなぎ続けてきた会社だ。
営業職では珍しい評価方法をはじめとする独自の文化が社内に浸透し、社員とともに会社の規模も成長を続けている。
今回は、エージェント職の魅力や活躍する人の共通点、そして会社が成長し続ける理由について人事部の関口拓人氏にお話を伺った。
関口拓人さん(人事部 シニアマネージャー)
2011年に株式会社フェローズに新卒入社し、映像セクションで約7年間エージェント職として経験を積む。
その後、人事部の立ち上げを1人で行い、現職に至る。
クリエイティブ業界の『ご縁』をつなぐ人材マネジメント

貴社の事業内容を教えてください。
弊社は、クリエイティブ業界に特化した人材マネジメントサービスを展開しています。
最大の特徴は、一般的な「紹介して終わり」の人材紹介とは異なり、派遣や業務委託といったプロジェクト単位での契約を中心に、クリエイターのキャリアを継続的に支援している点にあります。
クリエイターの多くは「どんな作品に携われるか」「どうすれば自分のスキルを伸ばせるか」を重視するため、案件ごとに現場を移るなど、非常に人材の流動性が高いのがこの業界の特徴です。
そこで弊社が間に入り、プロジェクト終了後も新しい現場へPRし続けることで、働く場所が変わっても「フェローズ所属」として安定して働き続けられる環境を提供しています。
さらに強みとしているのが、一人のエージェントが企業とクリエイターの両サイドを担当する「ダブルサイドエージェント(一気通貫型)」の体制。
現在、東京本社には映像やWeb、グラフィック、ゲーム、アニメ、空間デザインの6つの専門セクションがあり、各領域に精通したエージェントがそれぞれ専門性を発揮しながら、グループ全体として幅広いクリエイティブ領域を網羅しています。
各担当が双方の課題や希望をダイレクトに把握しているため、個の支援はもちろん、例えば大手企業で複数の領域が同時に動くケースではセクションを横断してチームで対応するなど、業界特有のスピード感に合わせ、より精度の高いマッチングを可能にしています。
営業成績に対する貴社の評価制度が、非常に特徴的だと伺いました。
人材業界では売上金額による評価が一般的ですが、弊社での評価基準は純粋な「契約数」のみ。
案件の規模や売上の大小にかかわらず、等しく「1契約(1つのご縁)」とカウントすることで、マッチングの質を担保しています。
導入した理由はシンプルです。
売上目標があると、どうしても金額の高い案件を優先してしまい、企業やクリエイターにとって「本当に最適なマッチング」を阻害してしまう可能性があるからです。
評価基準から売上を切り離すことで、エージェントは目の前の相手にとって最善の提案に集中できます。
また、単価ではなく「どれだけご縁をつないだか」で評価されるため、地方拠点も東京本社と同じ土俵で戦えるという利点もあります。
営業会議でも売上の話は一切出ないため、誰が売上トップなのか、社員は誰も知りません。
一方で、追うべき数字である「ご縁の数」は可視化されているので、誰が多くのご縁をつないでいるかは全員が把握しています。
この価値観が社内に浸透しているため、「この人は何を望んでいるのか」「どうすれば双方向にプラスになるか」と、目の前の相手に寄り添うマインドが自然と身につく。
その結果、「相手のために動く→感謝される→自分の成長につながる」という好循環が、フェローズの強みとして確立されています。
他社貢献を軸にした価値観と、スペシャリストを育む環境

独自の評価制度を支える根底には、どのような価値観があるのでしょうか。
大切にしている価値観の一つが『他社貢献意欲』です。
この仕事は、企業やクリエイターに「この人に任せたい」と思ってもらえるか、つまり相手の人生にどれだけ本気で向き合えるかで決まります。
自分の売上や数字のためではなく、目の前の相手に寄り添う意欲。
それがなければ、この仕事で信頼を得ることは難しいでしょう。
実際に、若手社員にやりがいを感じた出来事を問うと、表彰されたこと以上に「自分がつないだご縁が続いて、感謝されたこと」という声が多く挙がるんです。
紹介して終わりではなく「寄り添うことが成果につながる仕事」に価値を感じられる人が弊社に向いているのだと思います。
また、エージェントである私たちは作品をつくれません。
だからこそ、クリエイターの技術や情熱に対して心からのリスペクトを払う。
この『他社貢献』と『リスペクト』の姿勢は、社風として強く根付いています。
その価値観が、組織の隅々まで浸透している理由を教えてください。
実は、今ある理念や行動規範は約10年前に若手社員がつくったものなんです。
会社が急成長していた時期に「フェローズが大切にすべき価値観を言語化しよう」と立ち上がったのが『理念ロケットプロジェクト』でした。
約30名の若手メンバーが土日に自主的に集まり、半年かけて理念を策定。
役職者は一切参加禁止で、代表ですら発表当日まで内容を知らないサプライズでした。
自分たちで定義したからこそ、理念が「押し付け」ではなく、日々の業務で触れる「当たり前」の基準になりました。
当時のメンバーがいま役職者となり、次世代へ伝え続けていることも、形骸化せずに浸透し続けている大きな理由ですね。
現在は理念をブラッシュアップするプロジェクトも立ち上げられ、会社全体でさらに良いものを目指しています。
業界の追い風を味方に、成長し続ける組織の理由

未経験からでも「スペシャリスト」へと成長できる、貴社の人材育成について教えてください。
新卒の育成は、入社前のアルバイト期間から始まります。
バックオフィスからテレアポ、営業同行までを経験することで、会社の全体像を早期に把握し、4月からスムーズな一歩を踏み出すことが可能です。
現場で学ぶ比重が大きい仕事だからこそ、入社後は3週間の座学・同行研修を経て、4月の最終週には営業の現場へ。
もちろん、1年目は教育係がマンツーマンでつくOJT体制を徹底しているため、安心して挑戦できる環境です。
月1回の1on1や同期との勉強会など、多角的なフォローアップがあるからこそ、私たちはエージェントをあえて『スペシャリスト』と呼んでいます。
互いに学び、支え合いながら挑戦を促す仕組みこそが、真のプロを育む土台となっているのです。
スペシャリストと聞くと、クライアントも安心してお任せできますね。そのなかでもどのような方が活躍されていますか。
活躍している社員に共通しているのは、何よりも「素直さ」です。
入社して数ヶ月は誰でも素直に動けますが、経験を積むほどに変な慣れが出てきてしまい、動くまでに時間がかかるようになりがちです。
しかし、成果を出し続ける人は、経験を積むことの価値を理解しているのか、年次を重ねても「まずは動いてみよう!」と即座に行動に移します。
テレアポ一つ取っても、まず電話をかけ、会いに行き、動いてみる。この圧倒的な行動量が成功も失敗もすべて経験値に変え、判断力やスキルを磨いていくのです。
スポーツに近い感覚で「素直にすぐ動き、それを継続できること」。
そんな人こそが真のスペシャリストとして成長していきます。
貴社はベンチャー企業として起業し、2024年度決算では売上100億円を突破。成長を続けている理由は何でしょうか。
一番の理由は、社員一人ひとりが「売上」という数字ではなく、目の前の一件、一つの「ご縁」に愚直に向き合ってきた結果だと思っています。
売上を評価基準にしないからこそ「フェローズのファンを増やそう」という純粋な想いが全員に浸透しています。
その信頼の積み重ねが取引数の増加を生み、最終的に100億円という数字に結びつきました。
また、クリエイティブ業界特有の安定感も追い風です。不況下でもWeb更新や動画配信など、クリエイターを求めるニーズは後を絶たず、市場規模は今も拡大し続けています。
それに伴い、全国16拠点で展開し、圧倒的な登録クリエイター数を誇る弊社の役割もより重要になっています。
20年以上にわたりこの領域に特化し、地元の制作会社やテレビ局と深い信頼を築いてきたこと。
そして、多くの登録クリエイターから「紹介」をいただけるほどの信頼(ファン)を得られたこと。
これこそが、私たちの成長を支える最大のエンジンです。
最後に、求職者の方に向けてメッセージをお願いします。
「誰かのために動きたい」「自らの関わりで新たなご縁を生み出したい」という方にとって、フェローズはこれ以上ない環境です。
業界知識の有無は問いません。
それよりも、「人の人生の分岐点に関わり支援したい」「相手の為に動き、その過程で一緒に自分も成長していきたい」という純粋な熱意を持つ方に来ていただきたいと考えています。
物理的な豊かさが満たされつつある現代において、次に求められるのは「心の豊かさ」です。
その原動力となるクリエイティブの重要性は、今後ますます高まっていくでしょう。
その世界を支え、自らもスペシャリストとして成長していく。
そんな日々に少しでも興味がある方は、ぜひ一度、私たちの話を聞きに来てください。
お客様プロフィール
■企業名
株式会社フェローズ
■所在地
東京都渋谷区恵比寿西1-7-7 EBSビル5F
■事業内容
クリエイターマネジメントサービス
自社メディアの運営/Webマガジン/メールマガジン
セミナー/企業研修の企画・実施/情報提供
フェローズ映画プロジェクト
将来のクリエイティブ業界を担う人材育成
“食”の世界の「クリエイティブ」を新たにプロデュース
