2026/04/22

富士化学株式会社

インフラと技術革新を支える!顧客起点で価値を創り続ける化学メーカー

インフラと技術革新を支える!顧客起点で価値を創り続ける化学メーカー

インフラを支える材料づくりを通して、社会基盤の安全と技術発展に貢献してきた富士化学株式会社。珪酸(けいさん)ソーダの製造販売を主軸に、地盤改良材や膜形成材の開発・受託製造まで幅広く事業を展開し、技術力と研究開発力を強みに着実な成長を続けている。
国内シェアNo.1を誇る主力製品をはじめ、お客様の課題解決に寄り添いながら新たな分野にも挑戦し続けている点が同社の特徴だ。

顧客起点の姿勢を大切にし、技術力で選ばれる企業をめざす同社では、社員が主体的に考え行動できる環境づくりにも力を入れている。今回は、そんな同社の事業の強みや社会への貢献、今後のビジョンなどについて話を伺った。


宮谷 佳雄さん(営業開発部・資材部・研究開発部管掌 取締役)
製造、デリバリー、営業、資材など複数部門を経験し、現在は取締役を務めている。

珪酸ソーダ国内No.1の技術力が生む事業領域と強み

富士化学の事業内容を教えてください。

当社は、珪酸ソーダ(水ガラス)の製造販売を主軸に、原料となるカレットの提供や珪酸カリといった工業薬品の取り扱いなど、工業薬品分野で幅広く事業を展開しています。

主力の珪酸ソーダは、地盤改良といったインフラ用途のみならず、近年は半導体製造の研磨工程に欠かせない「CMPスラリー」の川上原料としても不可欠な存在となっており、最先端技術の発展を陰で支えています。

また、単なる材料供給に留まらず、珪酸ソーダと自社開発の硬化剤を組み合わせた「セットグラウト材」をブランド化するなど、汎用品を高付加価値化する独自のビジネスモデルを確立。さらに近年は、古くからある材料から最先端分野まで幅広く、無機化合物の溶解液、分散液、粉体の開発・製造を一貫して受託する「ハウトフォーム®」など、強固な二本柱体制で多角的な成長を続けています。

同業他社と差別化できるポイントを教えてください。

最大の差別化ポイントは、国内シェアNo.1の実績を支える「供給網」と「開発力」の両立です。全国12箇所の拠点網により、重量物である化学品を迅速かつ適正コストでお届けできる体制は他社にない強みです。

また、岐阜のテクニカルセンターでは、お客様が自社で分析しきれなかった課題を高精度で解析し、解決策を共に創り上げます。この深い技術サポートがあるからこそ、価格競争に陥ることなく『技術の富士化学』として選ばれ続けているのです。

富士化学の事業が社会に貢献していると感じるのはどんなところですか?

一言で言えば、社会基盤の「安全」と、技術革新の「未来」を支えている点です。
下水道やトンネルなどのインフラ工事において、当社の材料は地盤を固め、崩落や湧水を防ぐ不可欠な役割を担っています。目に見えない地下の部分から、人々の暮らしの安全を支えているという自負がありますね。

また、当社の貢献はインフラに留まりません。「ハウトフォーム®」の受託製造や、半導体製造に欠かせない高純度材料の供給を通じて、次世代の技術発展を後押しすることも重要な使命です。

今後は環境負荷の低い材料開発も加速させ、持続可能な社会づくりに貢献していきたいと考えています。

富士化学ならではの商品や取り組みはありますか?

当社を象徴するのが、収益の柱である「硬化剤セットグラウト材」と「ハウトフォーム®」です。
硬化剤セットグラウト材は、別々だった珪酸ソーダと硬化剤をセット化し、利便性と付加価値を高めた画期的な製品です。
この製品は事前に地盤を固めて安全な施工を可能にするだけでなく、近年は地震時の液状化対策としても長期耐久性グラウト材の需要が急増しています。空港や港湾、大規模な化学工場の基礎など、止まってはならない重要施設の安全を当社の技術が支えています。

ハウトフォーム®は、ハウトフォーム事業部において開発された商品群に付された商標です。
当社では、まずお客様のご要望を丁寧にヒアリングし、求められるスペックに応じた材料を、お客様とともに開発するスタイルを採用しております。また、開発した材料については、お客様専用製品として、開発から製造まで一貫して対応しております。
近年では、特に電子材料分野での需要が高まっており、多くのパソコンやスマートフォンに使用される部材向け材料として採用されています。

こうした戦略的な製品展開が功を奏し、売上高は2016年度の77億円から、2025年度には100億円の大台を突破。経常利益も当時の4.6億円から約2倍の8.8億円規模へと拡大し、まさに第二の創業期とも言える飛躍を遂げています。

信頼から選ばれる存在へ。顧客起点と自由な発想が根づく職場

富士化学が大切にしている価値観を教えてください。

当社が最も大切にしているのは、顧客起点の姿勢を徹底し、多方面と強固な信頼関係を築くことです。
単に製品を販売するだけでなく、技術的な課題や相談に対し、どこまでも誠実に向き合う。その積み重ねによって、業界内で「まず富士化学へ相談しよう」と真っ先に名が挙がる存在であることを目指しています。
価格競争のみに依存せず、技術力と付加価値を正当に評価していただける関係性こそが、持続的な成長の基盤。既存・新規を問わず、常にお客様の期待を超える解決策を提示し続けることで、誠実な企業姿勢を貫き続けます。

部署ごとに働き方の特徴はありますか?

珪酸ソーダ部門では、研究開発と営業の強力な連携が特徴です。営業担当の多くが研究出身であり、技術的な知識を持って対話するため、お客様の専門的な質問にもその場で迅速に対応できる体制が整っています。

一方、ハウトフォーム事業部では、一人の開発者が「ニーズの探索」から「製造」までを一貫して担います。自ら学会や発表会へ足を運び、そこで得た繋がりからお客様の課題を直接ヒアリング。自ら開発した材料を小規模で試作・提供し、製品が成長した段階で製造部門へ引き継ぐという、裁量の大きな働き方が特徴です。

富士化学で働く人について教えてください。

当社で活躍しているのは、適切な「報連相」をベースに、相手の立場を理解して動ける人材です。単に指示された作業をこなすのではなく、「何のためにやるのか」という目的意識を持って行動できる人が多いのも特徴でしょう。

実際の業務では、商品のネーミングやカタログ作成、提案活動まで、自発的に考えて形にする場面が数多くあります。特にお客様の依頼を起点に、これまでにない全く新しい材料を一から開発するようなケースでは、自らやるべきことを見出す主体性が欠かせません。
自分のアイデアを事業へと育てていくことに、面白さを感じられる人が活躍しています。

社内の雰囲気はどうですか?

以前はオーナーの意思決定が中心でしたが、現在は各部署の意見を吸い上げながら多面的に判断する組織体制へと大きく変わりました。
その象徴とも言えるのが、社長室や役員個室のないオフィス環境です。役員も社員と同じフロアのテーブルで仕事をしており、立場を超えて気軽に意見交換ができる雰囲気があります。

こうした壁のない環境から、展示会企画を若手に一任するプロジェクトや、「セットグラウト材」のようなお客様の声を形にした新製品の開発に繋がってきました。
自由な発想から製品化につながった事例はいくつもあり、自由な発想を尊重する風土は現場の主体的な取り組みを促す大きな原動力です。

工場ごとに特色はありますが、全社的に自由度が高く、転職者からも「働きやすい」と評価される面倒見の良さも当社の自慢。上司へ率直に意見を言える風通しの良さが、今の富士化学の活気を創り出しています。

信頼で選ばれ続ける企業に。未来を担う人材と働く魅力

今後のビジョンや目標について教えてください。

技術力と開発力を武器に、価格競争に依存せず「富士化学と取引する価値」を提示し続けられる企業を目指します。単に安さで選ばれるのではなく、当社と組むメリットを実感していただき、長期的な信頼を築けるパートナーでありたい。

今後の展望としては、既存製品の市場開拓と並行し、原料から一貫して自社生産できる体制の構築に注力します。現在の主力である珪酸ソーダ関連に留まらず、お客様の「こんなことはできないか」という声に柔軟に応えていく方針。全国の工場ネットワークを最大限に活用し、ニーズに応じた供給体制をさらに進化させていきます。

具体的にどんな人に入社していただきたいですか?

当社の「顧客起点の姿勢」に共感し、「真実・誠実・謙虚」という指針を大切にできる方を求めています。この三つの言葉は、私が感銘を受けた著名な音楽プロデューサーの哲学を引用したものです。嘘をつかず、真面目にコツコツと取り組み、驕ることなくお客様の声に耳を傾ける。こうした本質的な姿勢こそが、信頼を築く上での揺るぎない土台となります。

様々な分野の専門知識を持つ理系人材を軸としつつ、多様な視点を取り入れるために文系出身の方も積極的に迎え入れたいという考えです。異なる感性が混ざり合うことで、多角的なアイデアが生まれる組織を目指しています。

見栄を張らず、お客様の声を真摯に仕事へ反映できる。そんな誠実な方であれば、当社で存分に力を発揮できるはずです。共に新しい価値を創り出していける仲間を待っています。

富士化学で働くメリットや強みを教えてください。

当社の大きな強みは、離職率が低く、長く安心して働ける環境です。一度入社すると「働きやすさ」を実感する社員が多く、中途採用の方からも高く評価されています。

自由な発想で仕事に取り組めることも魅力の一つ。一定の教育期間を経た後は、自分の裁量で実践していける体制が整っているため、それぞれが主体的に仕事を進めながら、楽しんで働けますよ。

また、資格取得や展示会への参加、研究発表会の費用などは会社が全面的にバックアップ。個々の成長意欲を全力で後押しする文化が、組織全体の確かな技術力へと繋がっています。

お客様プロフィール

■企業名
富士化学株式会社

■所在地
大阪府大阪市都島区東野田町3丁目2-33

■事業内容
珪酸ソーダの製造販売
珪酸ソーダカレット・珪酸カリ・薬液注入硬化剤の販売
有機金属化合物及び無機化合物を利用した膜形成剤(ハウトフォーム®)の開発・製造販売
その他工業薬品の販売

■公式サイト
https://www.fuji-chemical.com/