株式会社J-BISメンテナンスは、人々の生活の基盤を支えるプロフェッショナルだ。
毎日大勢の人が利用する鉄道の橋りょうをはじめ、マンションや鉄塔などの大型建設物のメンテナンスを行っている。
今回インタビューしたのは、執行役員人事研修部長の荒井茂氏。
普段触れることのない大規模メンテナンスの内容や、事業に携わることで感じられるやりがいなど、興味深く話を聞かせていただいた。
荒井茂さん(執行役員人事研修部長)
1981年 国鉄入社 保線作業を中心に経験を積む
1986年 学園大卒
1987年 JR東日本入社 主に土木関係業務に従事
長野県の第3セクター・しな鉄への出向を経てJR長野支社企画室長に就任
2020年 建設塗装工業株式会社(現・株式会社J-BISメンテナンス)に出向
同時期にJR東日本退職
2024年より現職
高い技術力と安全性が信頼関係を築く

事業展開を教えてください。
大きく3つの事業を展開しています。
「鉄道橋りょうメンテナンス」「マンション大規模修繕」「鋼構造物塗装」の3つです。
まず「鉄道橋りょうメンテナンス」は弊社が創業した当時から中核を担う事業です。
全国の橋りょう整備の職人たちが集まって設立した背景があります。
そこを起源としていることもあって、高い技術力や豊富な経験には非常に自信を持っています。
業務内容としては、鉄道が走る橋りょうの塗装の塗り替えや補修工事を行い、長期間安全に使えるようにする、メンテナンス工事です。
錆による劣化を防ぐ施工をすることで耐久性を維持できます。
塗装のみでなく、橋全体の保全を行うという意味で「メンテナンス事業」と自信をもって謳っています。
前身の会社の技術を受け継ぐことで、事業を支える大きな柱になっているのですね。
他の2つの事業についても教えていただけますか。
次に「マンション大規模修繕」はリフォーム事業統括部の首都圏支店と札幌支店にて展開している事業です。
マンションの防水工事などのリフォームやメンテナンスを行います。
マンションのような大きな建物は数年、十数年に1回の大きな改修をするのが基本です。
その際、居住者の方々の要望を取り入れて修繕作業を実施するという内容です。
最後に「鋼構造物塗装」事業。
これは、いわゆる鉄塔や道路橋りょうの塗装塗り替えや補修といったメンテナンスを行う内容です。
弊社で対応しているのは、主にJR東日本や東京電力管轄の送電鉄塔、地方自治体所管の道路橋りょうなどになります。
いずれも生活に近いものではあるのですが、メンテナンスというとなかなかイメージがつかないかもしれません。
やはり専門的な技術を要するものなのでしょうか。
そうですよね、技術はもちろんですが、安全面での管理が非常に重要な仕事です。
例えば、鉄道橋りょうメンテナンスにおいては、電車の上の架線には電気が通っているため、作業制約を受けかつ感電事故の予防策を講じる必要があります。
さらに、多くが足場を組んでの作業となるため、足場の金属部分から感電する可能性も考えなければなりません。
そのため、弊社では「FRP」という非電導、高強度、軽量な素材で足場のパイプを共同開発、実用化しました。
足場技術の開発は今後も、力を入れていきたい分野のひとつです。
鋼構造物塗装における安全対策も同様です。
このような安全な作業を確実に実施することでお客様との信頼関係を築けたのだと思います。
その結果、JR東日本の鋼橋りょう塗装に関しては100%弊社が受注しているほか、JR東海からの依頼も請け負っています。
専門性の高い分野だからこそ、安心が信頼を生むのですね。
順調に受注されており、今後の貴社の成長に期待がかかりますが、この先のビジョンをお聞かせいただけますか。
社員1人ひとりが新たな挑戦をすることで、実績・自信をつけてもらいたいです。
そうすれば個々の技術力もおのずと高まり、メンテナンス技術領域も拡大していきます。
結果的に、幅広いお客様から支持され、総合メンテナンス企業としての事業基盤が確立していくでしょう。
また、企業としては昨年で創立85年を迎えました。
そこから5年ごとにフェーズを区切って、段階を踏み、創立100年を迎えたいと計画しています。
そういった意味でも、今はちょうど新しい中長期計画に入ったところです。
やはり弊社は「メンテナンス」を前面に出している企業なので、ターゲットを絞ってメンテナンス市場への参入に挑戦していく必要があります。
この点を中心にこれからの15年を努力して、最後には社員みんなで「社員も会社も成長した」と実感しながら笑顔で100周年を祝えるようにしたいですね。
大規模工事を成し遂げた達成感とともに個々の成長を実感

個々の社員の方の仕事に触れる部分がありましたが、貴社で働く上でのやりがいは何でしょうか?
どの仕事にもやりがいを感じる場面がそれぞれあります。
鉄道橋りょうメンテナンス事業や鋼構造物塗装作業に携わる社員は、夜間作業や長期間であったり、高所や人里離れた遠隔地での作業に携わることが多いんです。
そういった際に、発注者や上司などから「よくやった」「お疲れさま」など労いの言葉をかけられることがシンプルにうれしいですよね。
何年もかけて橋りょうのメンテナンスを終えたあとの達成感は言葉にならないほどです。
それと同時に、自分自身の成長を感じられます。
当然、対価をいただいて仕事に携わっているので、対価以上のものをお客様に届けるという気持ちで仕事に向き合っています。
仕事への向き合い方次第でどこまでも成長できるでしょう。
リフォームは、直接触れ合う居住者の方の声が励みです。
現場で声をかけていただくことが多く「きれいになってうれしい」などエンドユーザーの気持ちが伝わるところにやりがいを感じられます。
シンプルに「ありがとう」という言葉が社員のやる気を支える原動力です。
社内では、このようなお客様からの声を共有し、次につなげています。
このようなやりがいが成長につながっていくのですね。
成長に関連して、貴社の人材育成についてもお聞かせください。
社員のスキルマップを取り入れていこうと思っています。
鉄道の仕事に携わるには、国家資格のみでなく、鉄道工事従事者の資格が必要です。
そういった意味でも一人前になるには何年もかかります。
そのため、経験年数に応じて身につけてほしいスキルを可視化して、研修を行っていく予定です。
また弊社は「リファラル採用」も取り入れているため、即戦力になる人材に入社していただきやすいとも思います。
既に持っている実力をさらに伸ばし、弊社で活躍してほしいです。
既存のものを活かし、地域のランドマークへ

やりがいにもつながる部分かと思いますが、貴社で働くメリットは何でしょうか?
社会貢献度が高いところです。
鉄道、電力供給や住居といった、ライフラインに携わることで社会貢献に寄与できていると実感できます。
人々の生活を支えるという重要な役目を担っていますからね。
塗装に関しては、落書きされにくい塗料を採用して、構造物をきれいに保つ工夫も取り入れています。
工事の規模から考えれば、些細なことかもしれませんが、こういった地道な取り組みの積み重ねが大切です。
また、メンテナンスという事業特有の良さとして、既存のものを大切にしていくことも挙げられます。
橋りょうを架け替えてしまうと、環境に影響を及ぼすことがあります。
架け替えではなく塗り直しや補完によって「ランドマーク」にしていくことが、地域に寄り添い、社会に貢献できるということもメンテナンスの魅力の1つです。
そして、働く環境も改善されつつあります。
以前は建設業界などで「3K」というマイナスなイメージの言葉を聞くことがありましたが、弊社ではこのイメージを刷新して「新3K」と掲げて環境づくりに取り組んでいます。
「かっこいい」「給料が高い」「休日がきちんと取れる」というように業界全体で明るいイメージにしていきたいです。
国としてもここは力を入れている部分かと思うので、弊社も足並みを揃えて環境を整えています。
最後に求職者の方へメッセージをお願いします。
メンテナンスは未来への架け橋として重要な役目を担っています。
どの時代にも必要とされている業種です。
将来に向けて、私たちと一緒に日本のみならず世界で活躍できる会社を作り上げてくれる仲間を歓迎します。
チームで進めていく仕事なので、コミュニケーションがきちんととれる方、素直な方は力になってもらえるかと。
そういった方々は自然と周りを引きつける魅力があると思います。
また、近年、女性の技術職も増えています。
技術職は男性が多いというイメージですよね。
しかし、弊社では年齢、性別問わず、多様な考え方を採用し、より良い職場環境を提供できているため、安心して飛び込んできてもらいたいです。
社会に寄与できる仕事を通じて、ともに時代を築いていきましょう。
お客様プロフィール
■企業名
株式会社J-BISメンテナンス
■本社所在地
東京都千代田区鍛冶町2-6-1 堀内ビルディング 7階
■事業内容
・鉄道橋りょうメンテナンス
・マンション大規模修繕
・鋼構造物塗装事
■公式サイト
