2025/11/19

株式会社リハビタブル

人に寄り添う医療を地域に根づかせる。ホスピタリティと専門性を両立する訪問看護の形とは

人に寄り添う医療を地域に根づかせる。ホスピタリティと専門性を両立する訪問看護の形とは

株式会社リハビタブルは、訪問看護ステーションとして地域医療に貢献している。
今回話を伺ったのは、代表取締役の角田亘氏。

理学療法士としての専門性と、患者一人ひとりの人生に向き合うホスピタリティを両立させるために、株式会社リハビタブルを設立。
医療の質と人間性の両面から地域に貢献する姿勢を伺った。

角田亘さん(代表取締役)
理学療法士として整形外科クリニックや大学病院のリハビリテーション科にて従事
介護・医療系サービス株式会社役員を経て、2020年11月17日に株式会社リハビタブルを設立
2021年2月1日に訪問看護ステーションリハビタブルの運営を開始

病院ではできなかった“寄り添う医療”を地域で実現

創業のきっかけを聞かせてください。

以前勤めていた大学病院の上司、先輩とともに3人で起業をしたのが発端です。
その際は、病院に属さないリハビリテーション室を地域に持ってこられないかというコンセプトで始めました。

病院で行うリハビリは施術内容や時間が限られていたり、保険や入院日数の関係で完全に治癒していないのに施術を終了しなければならなかったりすることがあります。
そのような問題を解決して、患者様がしっかりと治るまで向き合えるような施設を作ろう、ということでスタートしたのが2013年でした。

最初は勢いのみで事業を進めていきました。

そんななか、医療に楽しみを詰め込んでみたり、「ホスピタリティ」を重視する方向に振り切ってみたりするのも良いかなと思う場面があったんです。

しかし、仲間と3人で医療レベルの引き上げを目指して立ち上げたところに私の少しふわっとした感覚が入ってしまうと、他のメンバーを混乱させてしまうことや、方向性を見失うことが懸念されました。
それであれば一度、自分が望む方向へ振り切ってみようと思い、リハビタブルを設立した形です。

方向性を変えるきっかけになった出来事が実際にあったのでしょうか。

大学病院に勤めていたときは、研究に携わっていたこともあり、患者様のパーソナリティに向き合うというよりも、いつのまにか病名や症状で違いを判断していたんです。
地域で事業を立ち上げてからは、実際に患者様のお名前は当然ながら、その方のパーソナリティに触れる場面が増えました。

例えば、趣味や仕事の話だけでなく、家族背景やどのように育児をしてきただとか、悲しいですがパートナーとどのように死別をされただとか。
そんななかで、貴重なお話をしていただくことや厳しく叱責していただくことも経験しました。
そのような出来事を通じて、人に寄り添うサービスを目指すのが一番いいなと思えたんです。

ただ、大学病院で勤めていたことを否定するつもりはありません。

私たちは医療の専門職なので、知識と技術は当然持ち合わせながら、人間性という奥行きを出していくというのが弊社のイメージです。

人間を平面でなく、立体的に造形していけるメンバーが集まったと思っています。

“ありがとう”がチームをつなぐ。ホスピタリティを支える仕組み

サービスの提供事例について教えてください。

弊社は訪問のリハビリや看護のサービスを提供しています。
私たちが提供する訪問リハビリや看護サービスは、保険制度に基づいているため、基本的な施術やケアの内容は他社と大きく変わりません。

むしろ、制度に準拠しているからこそ、イレギュラーがあってはならないのです。

そのなかでの差別化ポイントの一つとして、かかりつけ医やケアマネジャーに送る「サンキューカード」という弊社独自のカルチャーが挙げられます。
患者様と接するなかで「担当の〇〇さんがすごくいい人なのよ」というお話や患者様の喜びの言葉を聞くと、それをカードに記して患者様の「ありがとう」の気持ちを橋渡しするものです。

そうすることで、患者様と向き合うのは当然ながら、医師やケアマネジャーなど患者様と関わるすべての方々もチームとして向き合えています。
小さな気づきが次に活かされることもあり、チームとして患者様を支えていると実感できる手段になっています。
社員にとっても、メッセージカードがやりがいにつながっています。

少子高齢化が進むなかで地域医療にはさらに期待が寄せられると思いますが、中長期的な目標はありますか。

将来的には、ホスピスを開設したいと思っています。
理由としては2つあって、訪問看護をしている患者様に、ホスピスを最後の場として紹介するという選択肢が増えるのが1つ。

もう1つの理由は、社員や社員のご家族向けにも生活の場について選択肢を与えられるということです。
地方から出てきて従事している社員が多いのですが、親や親族の介護する状況になった際、現在は地方に帰るということしかできません。

逆に、地方からご家族が来てもらえたら、社員は離職せずに介護と仕事を両立することが可能です。
貴重な仲間である社員を、安心して働ける環境で支えていきたいと考えています。

起業の目的でもあった「地域医療の発展」のために、現在力を入れていることは何でしょうか。

地域医療を発展させるために、他社とネットワークを組んで事業に取り組んでいます。
小さな企業でやれることにはやはり限界があります。
限界を超えて企業自体が倒れてしまうこともあるのが現状です。

そうならないために、弊社単独ではなく他社と協力し合い、どの会社も生き残れる協力体制を整えています。

以前私が在籍していた会社とは、現在も外部委託という形で訪問看護ステーション部門の統括として関わらせていただいています。
その連携を活かし、週に一度、両社の管理者を集めてミーティングを開催し、サービス品質とマネジメント力の向上に取り組んでいます。

さらに、理念に共感できる会社やライバル関係になれる会社とのタッグを組むことも。

また、医療連携で関わるクリニックとも合同で症例検討会という発表の場を設けており、医療の質を上げる取り組みをしています。

学会発表とまではいかないまでも、緊張感のある集まりでもあります。

自分らしく働ける環境で、医療の質と人間性を育てる

地域との連携が強化されていくと、貴社の社会的意義もさらに大きくなっていくと思います。そのなかでさらに磨いていきたい部分はありますか。

まず、必ずやるべきことは、医療の知識・技術の強化だと考えています。
社内には、病院の元看護師長や、役職が在籍しており、医療の質を強化するための教育体制は整っているといえます。
基本的な知識習得にはeラーニングを用いたうえで、週に1回チームカンファレンスを行い、実務に落とし込むという体制です。

さらに、マネジメント層に踏み込みたい社員向けに、マネージャー業務のレクチャーを毎月開催しています。
昇進を目指す社員に対しては課題を出しますが、自分のペースで業務に向き合いたい社員には強制することはしません。

社員のモチベーションやビジョンに合わせてさまざまな選択肢を与えているのが弊社の特徴です。
規模が小さいからこそ、社員たちのやりたいことを考えて実行できるのだと思っています。

弊社で高いスキルを学んだ人たちは、業務に活かすのはもちろん、外の世界にどんどん出てもらい、そこで自分がやりたいことに注力してほしいというのが私の想いです。
入社すると、社内方針説明会を行うのですが、そこで新入社員にこのような話をすると、決まって「外に出て行っていいんですか」と驚かれます。

角田さんご自身の体験があるからこそ、掛けられる言葉なのでは?

そうですね、我ながら、なかなか言えることではないと思います。
しかし、それだけ弊社の理念と行動指針には自信があるんです。

社員が業務に注力できる理由としては、事務関係のバックアップ体制も挙げられます。
総務課チームがAIやデジタルツールを用いる仕組みを取り入れて、事務作業の分業や簡略化を進めています。
事務メンバーも国家資格を持っているため、医療専門用語を理解できるんです。
そのおかげで、医師に送るレポートなどもミスがほぼ無い形で仕上げてくれて、医師からもお褒めの言葉をいただいています。

貴社で働くメリットは何でしょうか。

次に、自分のやりたいことに注力できるのも魅力です。
経営について学びたい場合は私のノウハウを伝えることもします。
また、実務のスペシャリストを目指したい社員には事務メンバーのバックアップを強化するといった体制をとっています。
その専念した結果や成果もしっかりと評価しているため、給与は業界相場よりも高い水準といえます。

貴社の雰囲気を表す言葉として「肩肘張らず、やるべきことはやる」が挙げられています。

医療機関としての責任を果たすため、法令遵守や情報共有の重要性については社内で継続的に周知・徹底しています。
それを必須条件として、働き方は自由に選択できるようにしています。

休憩だけでなく事務業務や打ち合わせは、家、カフェ、事務所、サテライトオフィスなどどこでもいいんです。
サテライトオフィスもエリア内に7カ所確保しています。

自分がリラックスできる場所や仕事しやすい場所で、ペース配分も自分で調整して働いてもらっています。
そうすることで、力の抜きどころと気を引き締めるところのメリハリをつけることができると思うんです。
その感覚が整えば、自ら動き出すと思っているので、その点も意識しています。

最後に、求職者の方に向けてメッセージをお願いします。

弊社の理念の一つである「テーマパークより人を楽しませる」が表すように、「病気だけを見るのではなく、病気を理解し人をみる方」と仕事をしたいと思っています。

「病気」のみで治療方法を判断するのではなく、この患者様には何ができるか、これをやったら喜んでくれるかな、笑ってくれるかな、などと柔軟な考え方ができるのならばリハビタブルで活躍できるでしょう。

弊社の理念や体制を理解してくれる方には最適な職場環境だと思います。

お客様プロフィール

■企業名
株式会社リハビタブル

■所在地
東京都練馬区田柄4-28-14

■事業内容
・介護保険法に基づく介護予防支援事業
・介護保険法に基づく居宅介護支援事業
・介護保険法に基づく介護予防サービス事業
・介護保険法に基づく居宅サービス事業
・介護保険法に基づく訪問介護・訪問看護事業
・医療保険法・介護保険法に基づく介護予防訪問介護・介護予防訪問看護事業
・健康、生活、環境、福祉及び介護に関する教育研修事業並びに情報提供サービス事業
・健康、生活、環境、福祉及び介護の事業運営に関するコンサルティング事業
・医療機器の開発事業
・医療機器の開発に関するコンサルティング事業
・介護保険法に基づく介護用品及び介護機器の販売
・介護者、介護管理者育成のための研修、講習、教育事業
・介護福祉用品の開発設計、製造、販売

■公式サイト
https://rehabitable.co.jp/