2025/12/05

株式会社東京自働機械製作所

お客様の製品価値を創造する機械を届けたい

お客様の製品価値を創造する機械を届けたい

株式会社東京自働機械製作所は、日本のみならず海外にも事業を展開するグローバルな企業だ。
自動包装機械をメインに、工場で活躍するさまざまな機械を取り扱っている。

今回インタビューしたのは、代表取締役社長を務める、佐藤康公氏。
事業内容から、新しい製品を生み出す環境づくりまで幅広く話を聞かせていただいた。

佐藤康公さん(代表取締役社長)
1985年 ハワイロアカレッジ(現ハワイパシフィック大学)卒業
1986年 株式会社東京自働機械製作所に入社し、海外事業を中心に活躍
2013年 別会社の取締役などを経て、株式会社東京自働機械製作所に再参画
2022年 代表取締役社長就任

“お客様の声×現場”が、ものづくりを進化させる

事業展開を教えていただけますか?

弊社は、自動包装機械、たばこ製造・包装機械、圧縮梱包機、組立機など、工場内で用いる機械の開発・設計から製造、販売、メンテナンスまで行っています。
大きく3つの事業を柱としていて、まずは「自動包装機械事業」です。
主力商品である「ARZZシリーズ」はお土産物などの化粧箱を紙で包む機械で、国内トップシェアです。他にも、食品等を袋詰めする機械も生産しています。片栗粉やコーヒー、スナックなどを包装していく機械ですね。

また、「圧縮梱包機」という、古紙やペットボトルなどを圧縮・梱包する機械も取り扱っています。廃品回収などで集めた古紙はそのままだとかさばるため、圧縮することで運搬しやすくする機械です。主に資源リサイクルの現場で活用されています。

次に「生産機械事業」では、お客様の要望に合わせて工場の設備を個別に製作しています。お客様の商品を製造する機械や、組み立てる機械など、様々な機械を製作しています。

最後に「ラインシステム事業」です。
機械単体ではなく生産ライン全体を自動化するラインシステムを提供しています。工場の生産合理化・省人化を実現し、お客様の生産効率向上を支援しています。

創業当時からその3つの事業を展開していたのでしょうか。

弊社はもともと、たばこの包装機械を出発点とし、日本たばこ産業株式会社(JT)の設備を多く手掛けていました。当時は売上の7割ほどをたばこ関連事業が占めていたほどです。

そこで、他の業界にも販売できる機会を探っていた際に、たどり着いたのがキャラメルやチョコレートなどお菓子の包装。元々たばこも同じような仕様だったのですよ。
紙のみでなく、プラスチック包装にも事業を拡大し、たばこ以外のジャンルの製造業への販売が実現しました。

現在は、これら3つの事業を大きな柱として「ARZZシリーズ」を主力商品に、お土産物包装の全国シェア8割と伺っています。ここまで成長できた要因は何でしょうか?

お客様に機械を購入してもらうことがゴールではなく、包装された商品がどのように消費者の皆さんに渡るかというところまで考えているからだと思います。

機械は、延々と動くわけではなく、メンテナンスが必要なものです。さらに、実際にお客様が使ってみると、使い勝手があまりよくない、こうしてほしいなど、要望が出てきます。弊社では、そこをくみ取って、どうフィードバックするかということを重要視しています。

弊社で機械を造っていることに変わりはないのですが、お客様と一緒に考えて機械を成長させてきたという感覚です。やはり、これが弊社の強みです。

弊社は、機械の価値ではなく、お客様の商品の価値をいかに創造できるかという点を念頭においているんです。

成長に必要なのはスピード感とフレッシュなアイデア

お客様の意見を取り入れることで、設計から販売までがうまく循環しているのですね。このような特色のある貴社で働くやりがいを教えてください。

お客様からは「社員の対応がスマートで気持ち良い」とお声をいただくことが多く、社内でもそれを実感できるほど、優しい社風が魅力の1つです。

さらに、スマートさにスピード感を加えて業務を進めていきたいと考えているので、若い世代の社員が積極的に意見を出せる環境が整っています。
働く環境づくりにも力を入れているので、良いアイデアが生まれると期待しています。

製造業に長く携わっていると、どうしても固定概念に縛られることがあるので、若手社員の直観を大切にしていきたいです。

若い方が活躍できる職場づくりができているのですね。

今後の中長期計画でも「環境整備」は重要と捉えています。

具体的には、現在弊社で取り扱っているジャンルでなくても「このような包装があったら良い」「機械のこの部分を改良したい」など、目安箱のようなものを作って、若手社員の意見を取り入れられるようにしました。

社員が過ごすスペースの改善も手掛けています。食堂や会議を行う場所を明るく、使いやすくして、良い発想が生まれる環境に整えました。
フリースペースを作るにあたって若手社員の意見を積極的に取り入れたのも良かったと感じています。

他にも社員の方の意見が反映された事例はありますか?

最近では「ZALPACK®」という商品の事例が挙げられますね。

ZALPACK®とは、ザルなしで食品の水が切れるパッケージのことです。
調理の際の手間が省けたり、水の消費を減らせたりと調理する人や環境にも優しい商品です。

このパッケージは、開発や製造部門ではない社員のアイデアから生まれたもので、着眼点がおもしろく、素晴らしいと感じましたね。
商品はもちろん、商品を開発した過程も含めて、他の社員にも刺激を与えてくれました。

環境のことを踏まえてサステナビリティな商品でもありますね。昨今注目されているサステナブルな社会に向けての取り組みはいかがでしょうか。

今は、当たり前のことをやっていても前に進めません。
時代の流れとして、弊社には省エネルギーな機械を目指さなければならないという使命があります。
使命と表現しましたが、社員1人ひとりがサステナブルな感覚で日々を過ごしていれば、その心構えは自然と製品に反映されるのではないかと思っています。

これを一時的なものでなく、企業としても意識し続けることが必要でしょう。
今のうちからこのような考えを植え付けていくと、100年企業、さらには200年企業という未来が見えると信じています。

多様な意見を反映し、安心して働ける環境をつくる

そのように、将来を見据えて行動していらっしゃる貴社で働くメリットは何でしょうか?

さまざまな選択肢があることではないでしょうか。
例えば、世間的には終身雇用制度についての批判的な意見がありますが、弊社は「長く働いてもらいたい」という気持ちで終身雇用を前提で採用しています。

強制ではなく、選択肢を与えることが安心して働ける材料の1つだと思うんです。
入社していただいたからには、チームで仕事をして、成長に繋げてもらいたいです。
個人の成長のみでなく、結果的にはチーム、会社の成長にもなりますし。

そうとは言っても、他にやりたいこと、目標が見つかることもあるので、そこは背中を押してあげて、また戻ってきたいと思えるような会社にするのが私の役目です。

社員の方にとっては、選択肢が増えることは良いですね。では、貴社ではどのような人が活躍できるのでしょうか?

「どのような人」という型にこだわる必要はないと思います。
製造業なので、専門性やスキルはもちろん大事ですが、どんなに優秀な社員でも個々の能力には限界があります。また、AIを活用できる場面も増えてきました。

大事なのは、考え方や得意分野が違う「個性豊かな人たちがチームとして集まること」です。結果として、チームとしてアイデアが広がったり、思いもよらない解決策が生まれたりしますからね。

弊社は、ひとりひとりの感性と直観を大切にしており、多種多様な考えを持って一緒に働ける人が活躍できる環境です。
協調性を持ち、チームの一員として、ものづくりに興味深く取り組んでもらえるとうれしいです。

それでは最後に、求職者の方に向けたメッセージをお願いします。

製造業、メーカーだからと言って、躊躇せずに経験しに来てもらいたいです。
知識はあとから付いてくるものなので、まずはご自身のやる気をぶつけてみてください。
弊社にはさまざまな部門がありますが、どの部門が欠けても製品は完成しません。

職種を問わず、製造過程に携われる楽しさを感じてほしいですね。

お客様プロフィール

■企業名
株式会社 東京自働機械製作所

■所在地
東京都千代田区岩本町3-10-7(東自機ビル)

■事業内容
下記機械の開発・設計、製造、販売
・一般各種自動包装機械
・たばこ製造・包装機械
・圧縮梱包機
・組立機

■公式サイト
https://www.tam-tokyo.co.jp/